同時多発的演奏

赤慎吾|- 1980

bashi0880による《同時多発的演奏》解説

赤が世間に知られるきっかけとなった作品。1977年ごろから何度かこの取り組みを行っていたと見られるが、最も有名なのは1980年3月初旬に赤が京都、東京、大阪で同時に演奏を行っていたとされるものである。赤色のニット帽に赤い半纏という恰好で黒いギター(YAMAHAのL-52とされる)で弾き語りをする姿が同じ日に日本の各地で目撃されたことで、時空を超越したストリートミュージシャンとしてにわかに注目を集めるようになった。 現在では、数々の目撃証言の時間帯と、当時赤が演奏を行っていた場所が大きな駅の近くであったことを踏まえ、新幹線を使って短期間で東京、京都、大阪間を往復しながら演奏を行っていたのではないかと推測されている。しかし、移動していたという目撃証言はないため、彼は意図的に変装をして移動を行い、同時多発的演奏というイリュージョンを起こしていたとされる。この推測が正しければ、彼は一日で京都→東京→大阪→京都→大阪と移動しながら演奏した日もあったという。評判が広がったことをきっかけに、赤はこの活動をやめた。